お知らせInformation
2024年11月28日
令和6年11月階層別ユニットリーダー研修開催について
令和6年11月13日(水)に、令和6年度第4回ユニットリーダー研修を開催しました。
当法人では特別養護老人ホームを12施設運営しており、計79名のユニットリーダーが在籍しています。ユニットリーダーは管理職の中でも最も多い人数を誇り、リーダーとしての成長を支えるために、今年度は計6回の研修を企画しています。また、今回の研修は、特養以外の施設からも職員が参加し、これまでとはまた違った研修会となりました。
この研修は、各施設所属のユニットリーダーが、管理職としての考え方や働き方を認識するために、必要な知識やスキルについて学んでいただく機会としており、今回で第4回目の研修となりますが、他施設のユニットリーダーの考え方や方法を知る事が出来て、新たな発見や情報共有に繋げられたとの感想をいただいています。
第4回目のテーマは「リーダーシップと指導力の強化」でした。
講師には法人内施設の業務課長を迎え、リーダーシップの定義や部下との接し方、「聞く力」「伝える力」などのコミュニケーションについて具体的なアドバイスをいただきました。
講義は、講師のこれまでの現場での経験談を交えながら進み、参加者の学びを深めました。
研修の本題に入る前に、各グループのメンバーで自己紹介を行いました。
テーマは以下の3つです。
①所属施設と名前 ②私の周りで最近起こった良い出来事
③業務におけるリーダー業務の占める割合
特に、②「私の周りで最近起こった良い出来事」については、会話が弾み、緊張がほぐれるきっかけとなり、研修全体を通して明るい雰囲気で進行する土台ができました。
今回の研修ではグループワークとロールプレイングを中心に講義を進めていきました。
最初に「リーダーシップ」についての講義が行われ、リーダーシップを測るポイントや必要なスキル・資質について学びました。ユニットリーダーとして求められる役割や、目標達成のための構想をチームに示す重要性が語られ、コミュニケーション能力が特に欠かせないスキルとして強調されました。
リーダーシップの講義が行われた後に、「ユニットメンバーとコミュニケーションをとる上で困っていること、うまくいったこと」をテーマに、グループワークを行いました。
困っている事としては、コミュニケーションを取る上で、伝えたつもりでも伝わっていなかったことの意見がありました。
うまくいったこととしては、まずは相手の話をしっかり聞いて傾聴し、親しみやすいコミュニケーションを取ることができたという意見がありました。
次に、コミュニケーション能力について、講義が行われました。講師からは、「聞く力」と「聴く力」の違いについて学び、「聴く力」は言葉に含まれている意図や思惑までを察知する力、「傾聴力」とも言われるとの説明がありました。
「聴く力」のポイントは、相手の話を肯定する、相槌や反復を利用する、相手の反応を見るなどであることを学びました。「聴く力」は「話す力」よりも重要であり、相手に関心を持ってもらうことがコミュニケーションを取る上で第一であることも学びました。
講義の最後の内容として、「職員への指導、面談時の対応について」の講義と実践が行われました。
講師からは、面談時の基本的対応や面談時の注意点、年上の部下の付き合い方などを理解し、三者面談を行ったり、席の配置を検討したり、記録を残すことが大切であることの説明がありました。
面談のロールプレイングでは、実際に部下から相談や面談を聞いた際の動画を視聴し、イメージを持って面談に臨みました。
「新人職員の悩み事」「中堅職員からの相談」「ベテラン職員の指導」の3つのテーマを基に面談が行われました。
部下役は本部職員にも協力頂き、リーダー2人一組で模擬面談を行いました。迫力のある部下もおられ、言いくるめられる場面もありましたが、部下役の圧力にも負けず、しっかりと面談を行いました。
オブザーバー役のリーダーからは、面談時の言葉かけなどがよくわかることができた、解決策が出てこなかったなどの意見が活発に飛び交いました。
新人職員や中堅職員、ベテランの面談は他のリーダーも悩んでいる内容でもり、大変勉強になったという意見もありました。
今回の研修では、グループワークやロールプレイングを通じて、各自がユニットリーダーとして「リーダーシップ」や「コミュニケーション」について改めて考える良い機会となり、またお互いの意見を共有する事で、今後のユニット運営を行うにあたって大変参考となりました。
研修後に、参加したユニットリーダー職員から講義に関する意見として・・・
『話しやすい雰囲気作りや声の掛けやすいように職員との関係性構築のために声をかけていこうと思う』
『普段より傾聴を意識しながら人の話を聞く、傾聴力を磨くために日々トレーニングしていきたい』
『部下への労いや感謝を伝える事を大切にしていきたい』
『職員が安心して働けるように話をできる機会を設けて思いを聴いていきたい』
『部下との関わりの中で困ったり悩んだりする時は1人で悩まず上司に相談する』
などと、傾聴力の意識や職員の関係性をより良くしたいなどといった貴重な意見を頂きました。
今回の研修も研修で得た学びを所属施設に持ち帰り、他のユニットリーダーと共有することも研修課題としています。
よつば会では今後も職員同士の交流や情報共有を活発に行い、より良いケアができ、職員が悩みを解決し新たな発見が出来、成長できる環境をサポートできるような研修を実施できるような取組を努めて参ります。